
夢をかなえるゾウ
著者 水野敬也
出版社 文響社
出版日 2007/8/11
本文を機械音声にて、読み上げてくれます。これを聞きながら文書を読むと頭に入りやすいと思います。
夢を叶えるゾウ ------------より
ガネーシャ 「で、どないするの!?」
青年 「変われるなら、変わりたいです。」
ガネーシャ 「サインして!」
青年 「これ、何ですか ?!」
ガネーシャ 「契約書やがな !」
青年 「あの......ちなみに、ここには何と書 いてあるのですか?」
ガネーシャ 「今からわしの言う事をたった一度で も聞かんかったら、もう一生夢見る事無く今までとおり、しょうもない人生をダラダラ過ごして後悔したまま死んで行きます。と言う誓約や ! 」
青年 僕は、こんなのについて行って大丈 夫なのかと、猛烈に不安になりながら結論が出せなかった僕は、立ち上がった。「こんなのしらふでやってられるか!!!」僕は、大股でずかずかと冷蔵庫に近づいて、チューハイを取り出して朝から二日酔いの自分に向い酒をしたのでした。 もどしそうになって、手で口を押えながらボールペンで契約書にサインをするのでした。
ガネーシャと青年にこんなやり取りが本書に有ります。ハチャメチャな感じなのですが、言わんとする事はピンポイントで当たっている感じです。
このガネーシャと言うのは、インドの神様なのですがここで登場するガネーシャは甘い物が大好きで、タバコ大好き、ギャンブルも大好きな神様です。
しかも、何故か関西弁でしゃべります。果たして、それを神様と呼んでよいものか疑問が残りますが.......
だから、青年はそんな神々しさの欠片もない自称神様のガネーシャに猛烈な不安をいだいていたのでしょう。
ガネーシャから、青年に毎日1つの課題が出されます。それを青年が毎日取り組んで行きます。その課題の中には、これ何の関係が有るの ?!
意味が無いのではと言う課題も出ます。バカバカしいと思う事も有るかもしれません。
しかし、過去に大きな仕事を残した偉大な人たちが通過した課題でも有るのです。これらの課題はあなたの人生において大きく変わるものなのです。
それを素直に出来る人は、とても素晴らしい人と言えると思います。何故なら、今までの価値観で生きて来たわけですから、突然それを変えなさいと言われて変える事など出来ないからです。だから、素直な人はそれだけで宝を持っているようなものだと私は思います。
ここでは、ガネーシャからの課題に青年はかなり反発心を抱き、ガネーシャに食って掛かるのです。
ガネーシャからの最初の教えに青年は、「は !?」........
口をポカンと開けている青年に対して、ガネーシャは「せやから、靴磨けや !」
それに対して、青年は「靴磨きなんて、何か意味が有るんですか ?!」とガネーシャに聞いてみた。
「会社に行く時も、営業で外回りする時も、カラオケ行ってバカ騒ぎする時も、靴はずーと支えてくれとんのや !!」
「そんな自分を支えてくれているものを大事に出来んやつが、成功するか アホー !!!」
カチンときた青年は、反論してしまう。「靴磨きをしたからといっても、成功するとは思えないです。」
ガネーシャは、青年が反論した事に対して言っている事があまりにも正論過ぎて、また私にも言われている気がしました。
「今まで、自分なりに考えて生きて来て、それで結果出せへんから、こうゆう状況になっているのとちがうの !!」
「逆に聞きたいんやけど、自分のやり方であかんのやったら、人の言う事素直に聞いて、実行する以外に何か方法あんの ?!」
「それでも、やんなって何の ?!!」
青年は何も言い返せなかった。
更に、ガネーシャは青年に厳しい現実を語るのでした。
「保障したるわ、自分このままやと、2,000 % 成功できん。」
「自分が成功出来ない為の一番重要な要素を満たしてからや !」
「何ですか?! 、成功出来ない為の重要な要素って ?!!」
と青年は、声を荒立てながらガネーシャに聞いた。
「成功出来ない為の重要な要素ってのはな、人の言う事を聞かない」
ガネーシャは、
「靴磨きをしたからといっても、成功するとは思えないです。」と言った考え方が成功出来ない全ての原因となっていると。
そして、翌日押し入れの引き戸が開いた。
「で、どうやった ?! 昨日の課題は」とガネーシャが聞いて来た。どうやら私の部屋の押し入れを自分の住まいにしたようだ。
青年「靴磨きは意外と、気持ちが良かったです。」これは、正直な感想だった。
しかし、作業をしている間あの疑問が頭に浮かんだ。その事をガネーシャに聞いてみた。
青年「あのー、靴磨きなんかで僕は本当に、変われるのでしょうか ?」
「成功の秘訣のようなものを教えてもらえれば.....」
ガネーシャ「例えば、こうゆうの、成功するには自分が働くのではなく、お金に働かせなさいみたいな事 ?」
青年「そう言うのです !!」
ガネーシャ「ここに書いとるで !」と言うと本棚から一冊の本を取り出して僕の目の前に置いた。
最近ちまたで売れていると言うビジネス書だった。このあいだ勢いで買ってしまった本だった。
僕は、思わず赤くなった。.............
その本には、確かにお金持ちになる方法が書いてあったのだ。
うなだれる僕の肩にガネーシャは長い鼻をポンと乗せると言った。
「秘訣を知りたいと言う事は、要するに楽をしたいわけ。」
「それは、楽して人生変えたり、楽して成功したいと言う甘えの裏返しや!!」
私は、ここを読んでドキッ!としました。まるで私自身にガネーシャが言っているのかと錯覚してしまいました。
私は、ガネーシャが言っている事で出来ているのは6つでした。この6つが、来年の今頃には数が増えているようにしたいと思いました。
このガネーシャが青年に教えた事の中で、私が印象に残った事を書き連ねます。
●会社が終わった後の自由な時間は、自分がこれから成功して行く為に自由に使える一番大切に使える時間や。
●毎日寝る前に、今日頑張った自分を褒めてあげや。
●一日、何かをやめてみる。
上記の補足説明ですが、これから何か新しい事を始めようとする場合、新しい事を始めるのではなく、現状の中から何かをやめると言う事です。
例えば、何かの資格を取ろうとした場合、その資格を取る為の試験勉強をしないと資格は取れません。その為に、試験勉強する為の時間をつくらなければならないのですが、日々の生活で時間がパンパン状態ですので勉強する時間が取れません。その為、例えば今までインターネットで動画を見ていた時間やゲームをしていた時間を勉強する時間に充てる為に、諦めなければなりません。いわゆるやめると言うことです。
●人は、意識で自分を変える事は出来ない。だから自分を変える環境をつくる。
上記の補足説明ですが、例えばテレビを見ないようにしたいと思ったとします。しかし、人は習慣になってしまっている事には逆らえないのでまたテレビを見てしまいます。意識で思っているだけでは、変える事は出来ないのです。ですので、テレビのコンセントを外したり、テレビを処分したりして環境をつくる事で、テレビを見れない環境にするわけです。
●どんな嫌な事が有ったとしても、「運がいい!!」と口に出して言う。
脳科学でも、言っていますが人は思ったり、口に出した言葉の証拠集めを脳がするそうです。ついていないと言うと、脳はついていない事に対してフォーカスして、ついていない事を次々と見つけだします。そして、その人の前に次々とついていない出来事が現れるようになります。
それに対して、ついていると思えば脳はついている事にフォーカスを始めます。そして、次々とついている出来事が見つかります。ついていないと思っている人に、ついている事がおきるはずがないのです。何せ、ついていない方しか見ていないので。
●ただでもらう。
私の場合は、お客様にタダで笑顔をいただいています。
●身近にいる人を喜ばせる。
親や、兄妹や奥さん、旦那さんですね !
●人を褒める。
心掛けてはいるのですが、まだまだ私は習慣にはなっていません。ですので出掛ける前に、訪問先の方の良い所を見つけて褒めたいと思います。


ガネーシャ神は、あらゆる障害を除去して成功
に導く神です。
文化や芸術を司る技芸の神であり、
商売繁盛をもたらす幸運な神でも有ります。
病苦からの解放をもたらす医術の神であり、
智慧を司る学問の神であり、
あらゆる事象を司る万能の神であるとされてい
ます。


