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夢をかなえるゾウ2 ガネーシャと貧乏神


著者 水野敬也

出版社 文響社

出版日 2012/12/12

本文を機械音声にて、読み上げてくれます。これを聞きながら文書を読むと頭に入りやすいと思います。

textalk機械音声
00:00 / 10:21

前回の 夢をかなえるゾウの続編です。

 

まったく異なりますので続編にはならないと思いますが登場人物が前回登場した、ガネーシャとお釈迦様に新登場の貧乏神の金無幸子や死神などの神々が登場します。

 

そして、どの神が一番面白いかを決める

神様のお笑いナンバー1を決める、

漫才トーナメントである「リアル ゴット オブ コント」が行われ、その優勝目指して神々の争いが行われます。


夢をかなえるゾウ2 ガネーシャと貧乏神より-----

ストーリーは、作品の主人公の西野勤 (芸名:西野 金太郎) が一念発起、

脱サラをしてお笑い芸人を目指すも鳴かず飛ばず。

 

この現実を直視しなければならない時期が訪れます。


先輩芸人:「お前、サラリーマンに戻った方がいいんじゃねーの !?」


 酒癖が悪い事で有名なこの先輩芸人は、酔うとよく、僕のような売れていない芸人を正座させて、説教をする。

普通の世界では、パワハラとされる事がこの業界では日常茶飯事に行われている。



先輩芸人:「お前、歳いくつ ?」


西野金太郎:「今年で34になります。」

 先輩芸人より、年上だった私はメモを手にする手を止めて答えた。



先輩芸人:「何年目 ?」
西野金太郎:「8年目です。」



先輩芸人:「で、今どのライブ出ているんだっけ?」
西野金太郎:「竹の子です。」



先輩芸人:「お前、8年やってまだ新人発掘ライブでてるって !?」
    :「お前の才能どんだけ地中深くに埋まっちゃているわけ ?」

    :「お前の才能、徳川埋蔵金 !?」

 そこで、一斉に笑いが上がった。他の若手芸人たちだ。バカにされていたのは分かっていたが、引きつりながら笑顔を浮かべた。



先輩芸人:「何、笑ってんだよ !」

 と言って先輩芸人は、私の頭を叩いて来た。



先輩芸人:「何、笑ってんだよ !!」

 と言って先輩芸人は、更に強く私の頭を叩いて来た。そして、黒縁のメガネがずり落ちた。

 ずり落ちたメガネを直そうとすると、



先輩芸人:「だからお前センスがねえんだよ !」

     「そのままの方が、おもしれーだろ!!」


 正に、パワハラそのものの出来事だと思いました。もし、私の身にこの出来事が起きたら、たぶん殴り合いの喧嘩になると思いました。主人公の西野金太郎は、やさしい人物だと思いました。この酒癖の悪い先輩芸人に、何度も頭を強く殴られるのでした。


 金太郎が所属している事務所では、新人発掘の「竹の子爆笑ライブ」とその次のステージとなる「ネクストステージライブ」を運営しており、竹の子爆笑ライブで優勝すると、ネクストステージライブに昇格する仕組みになっている。竹の子で優勝できなければ事務所を去って行く。今年で8年目になる金太郎は、事務所を去るか決断する時期になっていた。


 30人位のお客さんしか、入る事の出来ない小さなライブハウスのステージで優勝を目指してステージに向かう金太郎でしたが

 そこで、ガネーシャと出会います。このガネーシャの事を金太郎は最初、頭が狂っている変な人と思いました。


ガネーシャ:「わしと、コンビ組まへん ?!」



ガネーシャ:「ピンでダメならコンビや !!」



 ガネーシャと西野金太郎とのコンビ結成する事になりました。自称「笑いの神様」こと、ガネーシャとコンビを組んで金太郎のドタバタ人生がスタートします。コンビ結成を祝って、金太郎とガネーシャはベロベロになるまで飲みに行きます。


 翌日二日酔いで、頭がズキズキするなかで、目を覚ました金太郎はいきなりビックリさせられます。何故なら、自分の部屋に女性がいたからです。長い髪が顔にかかっていて、不気味な雰囲気をかもし出していました。


 金太郎は、その女性にあなたは誰ですかと聞いてみた。すると、その女性は金無 幸子 ( かねなし さちこ)と自己紹介をしました。黒くて長い髪は、とぐろのように首に巻き付けられており、着ているワンピースはボロボロで胸元には大きく「 C P 」と書かれている。一度見たら忘れられない容姿をしていました。


 金無さんをよく見てみると、整った顔立ちで肌も真っ白で透明感が有り、暗い雰囲気に見えるのは髪が長すぎるせいで、もっと短くしたら、すごい美人だと思った。


 その金無さんが突然、金太郎に抱きついて来た。金無さんが耳元で「私、西野さんのこと ずっと好きでした。」とささやいた。


 金太郎は、突然の出来事に驚きを隠せず、モテ期到来か!? とまんざらでもない様子でした。そして、金無さんの背中に手をまわそうとした時に、ガネーシャが帰って来ました。その時、ガネーシャは


 

ガネーシャ:「もし、あれやったら もう少し外で時間つぶして来ますけど......」とニヤつきながら言った。


 金太郎は、顔が赤くなっていないか確かめ、「どこに、行っていたんですか !?」とごまかした。


 そこで、ガネーシャから金無幸子さんの正体を教えられるのでした。


ガネーシャ:「さっちゃんは、貧乏神や !」(←全国の幸子さんすみませんでした。ここでは、物語での話です。)


 幸子さんは、金太郎に向かって照れたように会釈をするのでした。そして、8年前から同棲していると言われるのでした。


幸子さん:「西野さんが会社を辞めて、お笑いの道に進むと決めた時に、あーこの人だって一目惚れしちゃったんです。」

     「だって、西野さんお笑いの才能なんて無いのに、皆無なのに、それでもお笑いに挑戦するなんて、なんて素敵な人なんだろうって、しかも本名が西野勤で付けた芸名が西野金太郎って、このセンスだと間違いなくずっと貧乏だから、私も一生ついていけると思って......キャッ................」


 そう言って幸子さんは、長い髪の毛の中に顔をうずめた。


 この人は、外見も問題有るのだが、中身も問題が有るのではと幸子さんのことを思っていると、ガネーシャが思い出したように品物を返して来た。その品物を見てドキッ!!!とした。


 免許証と印鑑だった。


 そして、それを何に使ったのかとガネーシャに問い詰めると、退路を断つ為に借金をして来たと言うのだ。しかも限度額一杯の300万円の借金をして来たとぬかして来た。更に更に、借入先は闇金も有るとの事........


 金太郎は、何も考えられずその場で崩れ落ちた。


 ガネーシャは、そんな借金直ぐに返せるようになると豪語するのでした。それは、3か月後に控えた「ゴット オブ コント」の決勝戦に勝てば、賞金の 1,000 万円がもらえるから。


 ガネちゃん・金ちゃんのコンビ名で、「ゴット オブ コント」へ進むのでした。そこで、ガネちゃん・金ちゃんは優勝出来るのでしょうか ? そして、借金の 300 万円は返せるのでしょうか ? その続きは、本編でご確認下さい。(「夢をかなえるゾウ2」 ガネーシャと貧乏神)


 私の心に残った名言集:

ガネーシャ:「本ちゅうのはな、この地球に生きて来た何億、何十億の人らの悩みを解決する為に、作られてくたんやで !」


貧乏には、代表的な3タイプが有るそうでその事を説明してくれています。

幸子さん:「ドリーム貧乏」⇒この人たちは、大きな夢を持っているものの、その夢に捕らわれるあまりお客さんの事が全然見えていない人たち。お客さんに望まれていない事を頑なにやるので、痛い人です。


     「ガネーシャ貧乏」⇒ガネーシャ様は、目の前に有る誘惑、例えばタバコや甘い物を一切我慢できません。そのような人たちは、お金があれば直ぐに使ってしまう人たちなので、貧乏になります。仕事でも大変そうな事が有ると、すぐに避けてしまいます。



     「お駄賃貧乏」⇒子供の頃に、両親からお使いに行ってくれればお小遣いをあげるとか言われてした事はありませんか ?



            それが、貧乏の始まりになるのです。

             嫌な事をすれば、お金がもらえると認識してしまい、しかもお金をもらう前から金額が分かっているので

             いかに、楽してもらうかと言う事に意識が向かいます。

             子供の頃にもらったお駄賃は、アルバイトの時給になり、会社の給料になります。そうすると、

             給料の範囲内でしか、仕事をしなくなります。その結果、給料が増える事はありません。


            そんな人たちがお金持ちになるには、どうしたら良いのだろうか ?

             お金は、楽しい事をするともらえるもの。お金の量はお客さんを喜ばせた分だけ、もらえるものと。


お釈迦さま:「何故、職を失う事が苦しいのか !?」

      「それは、自分だけが苦しいんでいると考えているからだ。」 

      「しかし、周りを見て見なさい。多くの人が職を失い悩んでいる。」

「そして、職を失った者だけではない。今、職をもっている者たちも、また同じようにいつか収入を失うかもしれないと怯え、苦しんでいる。」


「苦しみを持たない人間はいない。その事を決して忘れてはいけないよ。」


 

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